Capture Oneでティール&オレンジどうするの問題
メーカーもメディアもユーザーもこぞってティール&オレンジ(以下T&O)推しだ。実際いい色だと思う。被写体によっては何だこれ嘘じゃねえか!って色になるけれど。
T&Oの写真を撮るためには、カラーモードを「T&O」に設定してJPEGで出すか、RAWで撮ってからSIGMA Photo Proで「ティールアンドオレンジ」のカラーモードを適用すれば良い。fpは撮って出しが綺麗だと専らの評判だけど、RAWはもっと綺麗なのでRAWの方がお勧め。
それはさておき、僕はRawの現像にCaptureOneを使っている。ストレート現像したときの色味が好みなのと、あとは単にUIが使いやすいからだ。昨年秋、fpの発売から1年経ってようやくこの現像ソフトもfpに正式対応するところとなった。このことは、このカメラを選ぶきっかけのひとつになった。
普段からCaptureOneを使っている以上、できればメーカー純正の現像ソフトなどは介さずに全てこの一本で完結してしまいたい。けれどもこのソフトは各社のカラーモードには対応していない(フジのフィルムシミュレーションには対応していたりするのに)。なので、撮って出しのJPEGをお手本にしながらカラーエディターで地道にT&Oを再現しようとしたりしていた。ところが、ある日気がついてしまったのだ。
「基本特性」でSIGMA fpプロファイルの「カーブ」をFilm High Contrastにしてみると…
あっ、空の色が変わった!
他のメーカーのカメラではこんなことは起こらないのである。通常はあくまでコントラストが強くなる程度なのに、SIGMA fpのRAWをSIGMA fpのプロファイルで開いているときにFilm High Contrast / Film Standardを選択した場合に限って空の色がT&Oっぽくなる。一方、緑が派手に枯れ色になったりはしないので、あっさりしたT&Oみたいな絵になる。これにカラーエディターを使って、さらに緑を黄色へ、赤をオレンジへとシフトさせてゆけばお手本通りのT&Oにかなり近づけることもできる。
左:CaptureOneのFilm High Contrast(その他加工なし)
右:ティール&オレンジ撮って出し
これはCaptureOneの開発者の遊び心なのだろうか?けど他のプロファイルとは明らかに違う挙動なので、どっちかっていうと組み込みスタイルとかで実現してくれたらいいのに…とも思わなくもない。
何はともあれ、常用している現像ソフト上で、もはやSIGMA fpのスタイルの代表といえるT&Oに近い色味で気軽に遊べるようになっているのはありがたいことだと思う。