おれだけWindows

おれ以外全員Macなんだよ

Lumia 950はこんなデバイス

今さらLumia 950を手に入れたのである。

www.microsoft.com

マイクロソフトによるWindows phoneのフラッグシップ機だ。 これまでLumia 640を使っていて何の不満もなかったんだけれど、OSのアップデートを重ねるにつれて、 徐々に動きが遅くなり、メモリ不足でアプリも落ちるようになったところでebayでこの機種が3万円を切っているのを発見。

Windows phoneはもうおしまいかも知れないが、他のOSに移る気も起きなかったので買い換えることにした。 この機種は入手も困難になりつつあり、今後新たに買う人もそう多くはないだろう。 従ってこの記事も全く人の役には立たないが、個人的メモとして残しておくことにする。

第一印象

2年前、自分にとって初めてのWindows PhoneであるLumia 640を開封したとき、 国産の携帯やスマートフォンでは体験したことのないチープな質感にため息が出た。

そうは言ってもLumia 640の青いバックカバーは安っぽいなりに美しくもあり、またプラスチックのため柔軟性に富み、 思いのほか衝撃に強かったので、まもなく納得した。自転車で走行中にズボンのポケットから落としたことが何度かあったが、 それでも液晶は無傷だった。

さて、各所で言及されていることだが、Lumia950も多聞に漏れず外装は安っぽい。 例えるなら、アマゾンや楽天で聞いたことのないメーカーの妙に安い商品(スマホとは限らない)を買ったときに届くやつみたいな、あんな感じである。

ほぼ全てのレビューサイトにおいて、フラッグシップであるのにこの質感はいかがなものかということで評価が一致しているが、私もこれには賛成である。この質感なのに、当初は7~8万円程度で売っていたなんて・・・

カバーの安普請は筋金入りで、代物デルを買ったのだが、鍵と一緒にポケットに放り込めば黒ずむし、 ブルージーンズのポケットに入れて持ち運ぶと色移りする。 後者はこすっても取れず往生したが、キャンバス地の鞄にしばらく入れていたら不思議ときれいになっていた。

ただ、デザイン自体はスッキリとした薄型で、質感がチープであっても格好悪いわけではないというのは救いであろう。 今回は日本円で27000円程度で購入したので、こんな質感であっても割高感はない。

それにこのようにチープなのはあくまでバックカバーだけの話で、液晶は高精細で品質は高い。 バックカバーの質に耐えられない場合、mozoというフィンランドのメーカーが高級感のある代替品を5千円前後で出している。

新機能について

どんな事情があってか搭載することになった虹彩認証Windows Halloはコツさえつかめば認証は早いが、カメラの前に顔を持ってくる間にPIN CODEが打ててしまうので出番はない。持っただけで認証できる指紋が生体認証としては一番スマホに向いているのかも知れない。 ContinuumもSurfaceを持ち歩いているため出番はない。

Lumia 640との比較

さて、Lumia640との違いはどうだろうか?結果としては、以下に挙げるとおりである。

当然ながらスペックはまるで違う。

最近640で顕著だったメモリ不足の悩みは完全に解消。

多くの人にとっては当たり前のことかも知れないが、当たり前のことが当たり前にできるようになった。 OSの動きも機敏でアプリの起動がとても早い。

ただし口コミ通り、edgeでブラウジングするだけでかなり熱くなる。 そしてfacebook messengerだけは起動が相変わらず遅い。

電池容量そのままでCPUも画面の精細度もグレードアップ。

当然ながら、その分稼働時間は犠牲に。

640では寝る前に充電を忘れてももう一日ぐらい平気でバッテリーが持ったが、950は割と頻繁に使用した場合で1日弱。 ただし、待ち受け中は電池があまり減らないので、飽きてきたらもう少し持つのではないかと期待している。

テザリング中のバッテリーの減りも640より早い事に気がついた。 2年間続いたモバイルバッテリーいらずの生活ももう終わりかも知れない。

wifiが早くなった。

5GHzにも対応。テザリングの速度も速くなったんじゃないか? それにしても、Windows 10のPCとbluetoothでペアリングすれば、PC側からテザリングをONにできるのは便利だ。 えっMacユーザーならiPhoneでもできるって?じゃその機能をwindowsにも対応してくれたら次回はiPhoneにするかもね!

箱から出してすぐに使える状態ではない

これは、セットアップ時に以前のLumiaからのデータ引き継ぎを選択したからだろうか?

バックアップからのデータの復元とアプリの再インストールが始まるのだが、Windows 10 mobileはこの作業をCPUをフルスロットルでぶん回しながら行うので、いわゆる発熱問題が再現する。だが、熱くなるだけならまだ良いのである。

充電が追いつかない。自分の場合は箱から出したときはバッテリーが40%で、そこからみるみる減っていった。そして、ACアダプタをつないでも全く残量が増えない。むしろ緩やかに減り続け、アプリの復元が終わるまでにはバッテリーが尽きることが目に見えている。

はじめはACアダプタかケーブル、あるいはバッテリーや本体が不良品なのではないかと疑った。そりゃあみんな返品するわ、というレベルである。しかし、時間が経てば解消するという口コミも確かにあったため、これを信用することにする。

とにかくアプリのダウンロードを停止し、機内モードに設定し、GPSなど余計なサービスもオフにし、ディスプレイの輝度も最小にした上で、発熱を続ける電話を電源につないで充電状況を見守る。それはさながら高熱を出した子供を看病するがごとし。そう、ここで我々の愛が試されるのである。

この状態でようやく充電状況はプラスに転じるので、あとはこの端末を信じて一晩置いておく。 信じてというのは口で言うのは簡単だが、実際はそうでもない。

高熱を出し続ける端末を枕元に置いたまま寝ようとすると、寝てる間に爆発して、そのまま火事になって死んだらどうしようなどといった不安に苛まれるのである。理想としては、職場で仕事中などに自分の机で充電するのが安心だろう。

充電が50%程度になったのを見計らってWindows updateをかけ、OSを最新版にすれば、電池消費も幾分かましになり、 機内モードにしなくても充電はされるようになる。

OSが最新版になり、全てのアプリの復元が完了し、あとは念のため一晩も寝かせておけば、スマホとして普通に使用できる状態になる。 ひとたびこの状態まで持っていくことができれば、なんだかんだ言ってフラッグシップであり、優秀なカメラとWindows Phone端末としては突出した処理能力を持っている。 Windows phoneがどんなものか分かっている人であれば快適に使用でき、windows phoneライフを幾分か延命できるだろう。